こんな悩みを解決
- テレビプロデューサーとディレクターの違いは?
- それぞれの業務の詳細を知りたい
- プロデューサーの方が年収や給料も高い?
以上の悩みを解決出来る記事を用意しました!
テレビ業界で10年以上働いている僕が実体験を元に、
転職を考えている初心者でもわかりやすいように解説していきます!
前半では「ディレクターとプロデューサーの主な業務内容」について
後半では「ディレクターとプロデューサーの環境の違い5つ」について紹介していきます。
テレビ業界で働こうか悩んでいる方は、ぜひ読んでみてくださいね!
【結論】プロデューサーは番組のマネージメントを行う人、ディレクターは番組を作る人。
まずは結論から。
プロデューサーとディレクターの仕事をそれぞれ一言で説明すると、
- プロデューサー=番組のマネージメントを行う人
- ディレクター =番組を作る人
になります。
プロデューサーとディレクターが抱えている業務について実は全く別物で、
それぞれが各々の業務をこなす事で1つの番組が出来上がります。
又、良く一般人から言われる間違いが・・・
- プロデューサーの方がディレクターより偉い
- テレビを作っているのはプロデューサーでしょ?
という2つ。
良くある間違い①:ディレクターよりプロデューサーの方が偉い。
これはある意味で正しいのですが、ある意味では間違っていたりします。
ディレクター職の中でもテレビ業界では階級が別れており、そのトップが総合演出と呼ばれるのですが、
このポジションになるとプロデューサーと同じランクになるので、どちらが偉いなどはありません。
あくまで、それぞれが独立した業務内容となっています。
良くある間違い②:テレビを作っているのはプロデューサー。
これは、映画で例えると良くわかると思うのですが、
「この映画は誰の作品?」
と聞かれると、ほとんどの方は映画の監督の名前を挙げると思います。
テレビにおいて、映画の監督にあたる部署はディレクター(総合演出)なので、
総合演出を担当している方を挙げるのが正解になります。
テレビ業界の役職についてさらに詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
こちらもCHECK
キャリア10年以上の僕が教える!テレビ業界の役職・職種6つを解説
続きを見る
プロデューサーの主な業務内容は?
プロデューサーの主な業務内容としては、以下の内容が挙げられます。
- 出演者キャスティング
- 予算管理
- ナレーションチェック
- 取材先企業とのやりとり
- ADなどスタッフの労務管理
- 番組上不測の事態が起こった場合、責任を取る
この項目を見て頂けるとわかると思うのですが、皆さんが思っているよりプロデューサーの仕事って結構地味です。笑
なので、テレビ業界に入る前には憧れを持って「プロデューサーを目指したい!」という人も多いのですが、
現場のプロデューサーと一緒に仕事をしていくとだんだんプロデューサーに憧れを持たなくなります。笑
ディレクターが制作業務に集中出来るように、縁の下の力持ちとなって支えるのがプロデューサーという役職になります!
ディレクターの主な業務内容は?
ディレクターの主な業務内容としては、以下の内容が挙げられます。
- コーナー案(ネタ)を考える
- 台本作成
- ロケ
- オフライン(PC上での編集)
- テロップ入れ(画加工)※エディターがサポート
- MA(音を入れる)※ミキサーがサポート
内容から見てわかる通り、番組制作の中でもより実務的な部分を担うポジションがディレクターになります。
将来の方向性としてディレクターかプロデューサーかで悩んでいる場合、
番組制作として実務的な部分を担当したいのか?
それとも番組という全体の進行を担当したいのか?
この2点を考えて、自分の進路を決める事をおすすめします。
「ディレクター VS プロデューサー」仕事面での環境の違い5つについて解説。
ここからは、実際に働く上でディレクターとプロデューサーの仕事環境の違い5つについて解説していきます。
ぜひ将来の参考にしてみてください!
1:労働時間
まず、サラリーマンのような9時〜18時勤務の労働形態が希望の場合は、必ずプロデューサーを目指しましょう!
ディレクターの場合、
- 急に演出からVTRの修正が入る
- 編集作業・オフライン作業が早朝スタート or 深夜までかかる
- ロケで休日が潰れる
などなど、自分でスケジュール管理が出来ていても、
突発的な出来事で急に作業が発生し、次の日の朝まで寝ずに作業が増える・・・
などの事が平気で起こりうるのがディレクターという役職。
ディレクターは労働裁量制なので、労務管理があって無いような物です。笑
対してプロデューサーは基本的にやり取りを行うのが、取材先の一般企業やスポンサーが多いので、
比較的サラリーマンに近い労働環境で働く事が多いです。
「家庭や休日が大事にしたい!」と思う方は、ADからディレクターに昇進せずに、AP→Pという道をおすすめします。
2:番組予算の使い方
ディレクターはひたすら「面白い事を考える」のが仕事なので、
「お金がかかり過ぎるからこの企画・ネタをやめよう!」という発想がそもそもありません。
対してプロデューサーの仕事の1つとして「予算管理」があるので、
「予算−経費=利益」を最大限増やすのが優秀なプロデューサーという側面を持つので、
基本的な姿勢として少しでも番組にかかる制作費を抑えようとします。
なので、「番組の面白さを損なわないように、なるべく予算を使わない番組作り」
これが出来るプロデューサーがディレクターにも信頼され、同じプロデューサーの中でも出世頭となります。
3:キャスティング
基本的にはディレクターが「○○の企画意図で○○のタレントを使いたい!」
という発注が来てプロデューサーが各事務所に所属しているタレントに声掛けをします。
その際、いかに要望通りのタレントを引っ張ってこれるかがプロデューサーの手腕の見せ所。
優秀なプロデューサーである程事前のコミュニケーション作りが上手で、
- 普段から関係のある事務所のマネージャーと接待
- バーターでの出演を快諾
- ギャラ交渉
など、「自分が担当している番組だからスケジュールを空けて出演をもらった!」
と言ってもらえたら、プロデューサー冥利に尽きるのではないでしょうか?
ここでも要望通りのタレントをキャスティングする事で、
ディレクターを始めとするスタッフとの信頼関係が大きく向上します。
4:労務管理
ADとは基本的にディレクターと行動し、ディレクターから仕事内容をもらうという業務形態なのですが、
テレビ業界でよく聞く「ADが飛ぶ」(仕事が辛すぎてある日突然いなくなる)という現象。
この場合、一見ADに仕事を詰め込みすぎたディレクターが悪いような気がするのですが、
責任の所在という意味ではプロデューサーの責任になります。
理由は、番組スタッフの労務管理はプロデューサーの責任だからです。
なので、優秀なプロデューサー程ADと普段からコミュニケーションを取り、
「毎日家に帰れてる?」「仕事を辛く無い?」「ちゃんと休めてる?」 など、
心理カウンセラーのような事も仕事だったりします。笑
ディレクターが作業に集中出来るように、それを支えるADのコンディションをチェックする人。
それがプロデューサーの仕事の1つでもあります。
5:責任を取る人
責任を取る事。
これがディレクターとプロデューサーの最大の違いになります。
もちろん、演出面での責任はディレクターにあるのですが、主に対外的な責任。
- 出演してもらったタレントが撮影中に怪我をしてしまった
- 先方の重要な情報を制作側のミスで重要な情報漏洩してしまった
- 本来は使用してはいけない映像や資料を放送してしまった
- 重要なコンプライアンス違反をしてしまった
最近で言うとやらせ問題が発覚したり、出演していたタレント・スタッフが不祥事を起こしたりなど、
番組制作上不測の事態が起きた時に、真っ先に矢面に立ち責任を取る事。
これもプロデューサーの仕事になります。
まとめ:ディレクターとプロデューサーの業務は全く別の仕事。
ディレクターとプロデューサーの違いを一言でまとめると以下の通り!
- プロデューサー=番組のマネージメントを行う人
- ディレクター =番組を作る人
ぜひ、参考にして頂ければ幸いです。
でわでわ
以下の記事でおすすめな転職サイト&転職エージェントを紹介しているので、まずは登録する所から取り組んでみてくださいね!
こちらもCHECK
テレビ業界を目指すなら登録すべきおすすめ転職サイト・エージェント5選
続きを見る